リストラティブヨガ only 3 Recipe vol.2
vol.2 壁に脚を委ねたポーズ (ヴィパリタ カラニ)
前回のvol.1の子供のポーズにとても良い反響がありました。ありがとうございます。ここでのリストラティブヨガポーズの説明は、出来うる限りどこよりも丁寧にしたいと思っています。本当にオススメのポーズを悩みに悩んで3ポーズに絞っていますので、逆に3ポーズだけで良いんだ、という気持ちで実践して頂けたらと思います。
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壁に脚を委ねるこのポーズは、リストラティブヨガではとても良く知られたポーズです。
シンプルに反対向きになる事で、普段下向きに流れている血流やリンパの流れを逆にし、老廃物や疲労物質もろとも心臓方向に戻してあげる事で体の循環を促してくれます。
このポーズの後には、むくみでダルかった脚がスッキリし、お顔の血色も良くなること請け合いです。
旅行などの長距離の移動の後滞在先やご自宅で、又は一日中座って仕事をしていた日の最後に10分だけでも是非、反対向きの景色を。
幾つか注意点もありますので、ポーズのやり方と共にチェックしてみて下さい。
リストラティブヨガの3ステップは「用意→準備→味わう」です。
A 一番下に敷く毛布又はヨガマット 1枚
B ボルスター(長枕)又は布団やクッション 1個(一枚)
C 背中の下に敷く毛布又はバスタオル 1から2枚
D 首の下に入れる普通サイズのタオル 1枚
F (オプション)ベルト
G (オプション)椅子
① 壁に近づけて床にAのヨガマットかあたたかい毛布を敷きます。
② ①の上にBのボルスター又は薄めの布団を丸めて横向きに置きます。
③ ②のボルスターの真ん中から縦になるようにCの畳んだ毛布を敷きます。
④ ③の上にDの丸めたタオルを用意しておきます。
① まず、壁が体の左側にくるように座り、お尻をボルスターの上に乗せます。
② 片脚ずつ壁に上げ、準備の③で用意した毛布の上に丁寧に背骨を付け仰向けになります。
③ 首の下のアーチ(隙間)の部分に、丸めておいたタオルを入れ、高さを調整します。ここでなるべく隙間ができないようにタオルを入れると首が楽になります。両腕はバンザイの形か、肩や首が楽な場所に置きます。
④ オプションとして、瞼の上にアイピローを置いたり、脚が離れていかないように足首のところでベルトやタオルを巻いておく方法もあります。どちらでも、体と気持ちが楽な方を選んでみて下さい。
ヴァリエーションで、壁では無く、膝から下は椅子やソファ、又はベッドに乗せる、というやり方もあります。壁だと脚が痺れやすい、あまりにも体が逆転過ぎてすぐにポーズを解きたくなってしまう、という方には椅子などの上に乗せた方が安定するかもしれません。
このポーズはヨガで大切にしている逆転のポーズです。
子供の頃、洋服に芝生が付く事など全く気にせず坂のある野原でくるくると回転しながら降りた事、ありませんか?それ以前に、でんぐり返しを飽きずに何度もやりましたよね。(笑)体育の時間に、逆立ちや側転を練習した事もあると思います。いつでしょう、鉄棒を最後に触ったの…。
普段、反対になる事などほとんどない大人には、時にヨガで経験する「逆転」という世界が新鮮に映ります。本当は、子供の頃を思い出すワクワク感かも知れません。心に新鮮なだけで無く、身体的にもとても理にかない、脳に血液が沢山流れる所為でしょうか、脳というハードディスクのリフレッシュになります。
通常のヨガクラスでも必ずと言って良いほど入る逆転のポーズの効果を、ゆったりと身を委ねるリストラティブヨガでもじっくり体験できます。
・初めての方や、長くポーズをとりすぎると、脚が痺れたりする場合があります。その場合はゆっくりと脚を下ろし横になり、丸まったポーズで少しお休みします。
・白内障や緑内障、目の手術をした事がある方はこのポーズは控えます。
・逆転のポーズが苦手な方は、まずは壁では無く椅子、椅子も少し高いと感じる場合はお尻は床で脚をボルスターの上に乗せるところから、徐々に脚を高くしていくと良いでしょう。
立ち仕事が多い方、座り仕事(運転も含む)が多い方、腰痛持ちの方、肩こりがひどい方、猫背を治したい方、冷え性の方、夕方になると脚が浮腫む方、そう言えば暫く大人の顔しかしていない方、頭の中を整理したい方、マラソンやスポーツのクールダウンをしたい方、などなど。
マタニティさんはお腹が苦しくなければお尻の下に低い毛布だけ敷いて、椅子やベッドに膝下を乗せる方法で可能です。その時、お尻は椅子から少し離して行います。
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