TV デトックス

つい最近、リビングの中心的存在であった大きなテレビを仕舞い込み、古いテレビ台を破棄しました。厳密に言うと、隠した、という方が正しい表現です。部屋の空間が広がったのは言うまでもありません。

これを報告したら、かなりのインパクトだったのか、沢山の方に「えー⁉︎」とおどろかれてしまいましたが、逆にやはり皆さんテレビは大事なものなんだな、と改めて認識させられました。

どうしてテレビを仕舞ったのかというと、家族の健康の為です。特に3歳の息子が、テレビに依存気味だったのがきっかけで、朝起きてすぐ、外から帰ってきてすぐ、少し時間があるとすぐ、そこにテレビがあるからスイッチを押したくなる事が当たり前になっていました。まだ欲をコントロールする事を覚えていない年齢では、テレビがあるのを見れば、そこに楽しいアニメが映る事を我慢するのは難しくなります。

正直、まだ買ってからそんなに経っていないテレビを仕舞うのには、少し勇気が要りましたが、仕舞ったその日からみるみる変化がありました。

1. 読書がはかどる


まず、大人も子供も本を読めるようになりました。以前から読みたい本は沢山あって、買ってはいるけれど何故か読めない、時間が無い、という状況が続いていました。テレビが無いので、おのずと夜は静かです。息子の遊ぶ声もあるけれど、それでも静かに感じました。主人も9巻もある本を、何だか超スピードで読み終えるくらい、読書に没頭できたようです。息子も寝る前にしか見ていなかった本を自分で取り出して読むように。(^^)

2. 息子の発話が増えた


大体2歳くらいから少しずつ単語が出てきた息子も、ここ最近はテレビでやっているアニメ等の歌を真似したり、セリフを覚えて真似したりしていました。最初こそ良く覚えているな、と感心していたのですが、段々とそれ以外は殆ど進んでいないような気がしていました。「テレビ無いよ」状態になってからは、意味のある会話が増えてきました。名詞+動詞で完結していた発話が、そこに主語が加わり、修飾語が加わり、接続詞を使って文が複雑化してきたりする事もあります。子供としっかりコミュニケーションがとれるようになるのは本当に嬉しい驚きで、こんなに変わるものかと感心しています。

3. 集中しやすくなった


これは補足的な感じになりますが、見ていなくても聴くためにつけておくテレビのニュース等も、やはり頭の中でその情報が動き、心を動かし、疲れさせているんだな、という事が良く分かりました。今は邪魔する情報が無いので、例えば料理や読書や食事にも、集中出来るようになりました。子供も同じです。テレビの代わりにパズルを良くやるようになったのですが、とても集中できていて、最後完成するまでその場を動かずにいられるようになったのはかなりの進歩です。

4. 毎日に時間とスペースができた


テレビを仕舞って、3週間くらい経った今でもごく偶に「テレビ見たーい」と呟く事もありますが、直ぐに玩具や本を見つけてはそれで遊び始めています。
私はテレビを無くす事で正直、家事が出来るかなと心配だったのですが、その心配の方が逆に後から考えるともっと心配でした。時間の隙間を埋めるようにテレビを利用していたし、それを振り返る時間もことごとく奪われていたような気がします。

5. 笑顔が増えた


本当に。これは人生の楽しみを2倍にするようなものだと思います。テレビに笑わせてもらう面もありますが、ぼーっとテレビに魂を吸い取られるように夢中になっている時の息子の顔が心配になっていました。テレビが無くなったらその分玩具で遊ぶし、私との会話も増えるので、可愛い笑顔も沢山見られるようになりました。

私自身はテレビと同時に、スマホでのSNSやネットのブラウジング等も少しずつ減らしています。まだ3週間くらいですが、これから先の生活の変化も楽しみにしています。小さな不安を取り除く事には少し勇気が要りましたが、今回のデトックスには、かなり変化を期待できるものになったように思います。 

そしてそして、ネットで簡単にニュースを見られる時代ですが、つい最近から新聞を取り始めました。日々紙が溜まっていくのが嫌で新聞を取らないでいたのですが、テレビを無くした事により、アナログで振り返ったりしながらニュースに触れる楽しみを見つけたように思います。
そうやって大人が手に持って活字を読み、文字に触れる姿を見せながら、これからひらがなを覚えていく息子に興味を持ってもらえたらな、とも思います。

TVデトックス、不思議なくらいサラっと継続中です。。

peace within...